ひな飾り40組をそろえた「お雛様(ひなさま)ギャラリー」が3日、富山市上千俵町の富山老人保健施設で始まった。施設の利用者に華やかな雰囲気を楽しんでもらいたいと毎年企画。今年は、地域住民や利用者の家族も飾り付けに加わり、さまざまな年代のひな人形で施設を彩った。
お雛様ギャラリーは2005年、施設職員が自宅で保管していたひな飾り1組を展示したことが始まり。その後、利用者や地域住民らから自宅で眠っているひな飾りの提供を受けるようになり、恒例の催しとなった。
毎年職員が飾り付けていたが、少人数だったこともあって、今年は地域住民や利用者家族の協力を得た。約20人が参加して1月7日から飾り付けを始め、月末まで作業した。笹井千鶴子事務総長は「温かさを感じ、うれしかった」と振り返る。
ひな飾りの年代は99~15年前で、さまざまな表情や衣装などが楽しめる。地域連携室などに飾っており、利用者は「きれい」「今年も見ることができてうれしい」と喜んでいる。
期間は3月1日まで。一般の人も見学可能で、月~土曜の午前10時から午後4時に受け付けている。