環境ベンチャーのアルハイテック(富山県高岡市オフィスパーク、水木伸明社長)は、温暖化による海面上昇の影響の大きい島しょ国、モルディブで、自社の廃アルミから水素を生成するシステムのニーズ調査に乗り出す。廃棄物のリサイクルとエネルギー確保という二つの課題を同時に解決することを目指す。
国際協力機構(JICA)が23日、発展途上国の課題解決につながるビジネスを後押しする「SDGsビジネス支援事業」に採択したと発表した。
モルディブはインド洋の大小約1200の島々からなる。世界有数のビーチリゾートだが、気候変動の影響を受けやすく、海洋ゴミを含む廃棄物の管理も課題となっているという。
アルハイテックの独自技術を使えば、廃棄物を減量化しながら、化石燃料への依存度も下げられるとして、事業化を目指すことにした。採択されたのは「ニーズ確認調査」で、現地の市場規模やアルミ廃棄物の状況、採算性などを調べる。水木社長は「存亡の危機にある島しょ部の課題解決に取り組みたい」としている。