能登半島地震や記録的豪雨の被災者を支援しようと、富山県の滑川高校の生徒が7日、滑川市の中滑川複合施設「メリカ」で、石川県輪島市に届ける料理を作った。学校に寄せられた寄付金を活用して生徒が企画。被災者を元気付けようと懸命に取り組んだ。

 地震発生以降、滑川市では一般社団法人「ばいにゃこ村」(樋口幸男代表)が中心となって被災地での炊き出しや料理の配達を続けている。この活動の事前の調理はメリカで行っている。

 滑川高校の部活動「薬学部」に今年、以前から交流のあった大阪府の女性から、地震の復興に充ててほしいと寄付金が届いた。学校や生徒の自宅に大きな被害はなかったことから、能登の被災者支援に活用することにした。

 この日は寄付金で購入した食材を使い、豚の角煮や大学いも、ジャガイモのきんぴらを調理した。薬学部の2年生5人が、ボランティアと一緒に豚肉を焼いたりジャガイモの皮をむいたりした。できた料理はパックに入れた。

 太田昌吾さんは「大変だけど楽しかった。被災者においしく食べてもらえるとうれしい」と話した。料理は8日以降に、ばいにゃこ村のメンバーらが輪島市に届ける。