富山ゆかりの作家、宮本輝さんが選者を務める第59回北日本文学賞の1次選考通過作が決まった。国内外から880編が寄せられ、292編が1次選考を通過した。今後2次、3次、4次と選考を重ね、最終候補作を選ぶ。受賞作と選奨作、最終候補作は来年1月1日の本紙で発表する。4次選考までの通過作品や最終結果は、本社の総合情報サイト「webunプラス」にも掲載する。(通過作の掲載は都道府県ごとの受付順)
【富山】
▽富山市=「夢芽さん日記」海童平八郎「ふたつの枕」小川明子「落合のカメラ」浅野哲平「蟋蟀」河合千秋「『愁』の書」宮城奈々子「ありがちケースA」五十六「水平線へと続く道」平島健一「オオカミの切手」阿月ぽの「谷底」ワタナベクミコ
▽高岡市=「迷路の町へようこそ」手塚由紀子「海と」大巻裕子
▽射水市=「マッチング」戸田永吉「受験の夏は涼風至りて」おおえおにたろ「記憶の海」安住明「立葵」西野千尋「おまじない」安井深晴
▽滑川市=「赤やめて」西元正史「異変」石原大三「放課後の卒業式」大村千桜「ベトナムから来たおひさま」水野和宣
▽黒部市=「さわでい、さわでい」片山晶
▽南砺市=「山暮らし事始」蟇すぐき
▽上市町=「万葉線の出会い」放生津榮治
▽朝日町=「ホウセンカ」水島優一郎
【北海道】「畳職人留吉異聞」飯島隆「暗中散歩」蒔岡なりこ「前足」綴喜笙「光の満ちる場所」土井尻憲宣「裸の天使たち」畠山英治郎「RUN」朝伊ミチル「光と影」白井雲「職場に棲むともだち」箔玖恵「風にあたれ」村上よしと
【青森】「雪の家」三上昇「麦酒」小山内達雄「リネン」西塚尚子「独活の大木」青柳隼人「お荷物整理」工藤俊逸
【岩手】「残響」山本千代久「オーバーザロード」谷原悠
【宮城】「西公園に行くべからず」大西敢二郎「年月の行方」佐藤敏彦「スカジャンの婿殿」佐木冬児「極寒原付全力疾走」平塚拓朗
【秋田】「ぐるりおざ」石橋健朗「うちなるものは」小松忠
【山形】「朝焼け」黒木克修「菊を食む」夷也荊「塩味と命日」那須湧紀「遠い国」藤原耀
【福島】「マリアを探して」水野文緒
【茨城】「右眼に映る星」矢数弘輝「そして違う夢を見る」大橋鮎実
【栃木】「病葉」加賀見礼子「コロ村の神隠し」和田三郎
【群馬】「平成最後の日」神宮みかん「ポストプレー」積本絵馬「XYの希望」黒川瑛太郎
【埼玉】「さらば、月光仮面」南郷芳明「最期の言葉」折口真「避暑地の記念館」花曇り「涙の川」原田雪永「切り株」萱原徹太郎「入り相の鐘」麻見令子「カレーライス」広瀬心二郎「サラブレットになった母」新田正信「柵を打つ」花木暁子「倉庫整理」津山こういち「ethereality」佐藤百々子「旅のエピローグ」川上昇「知らない姉」麦野陽「親子狸」粕谷光「書かれなかった年賀状」仙波進
【千葉】「青空に向かって歌え」猫倉友「反射神経の差」森野そと「残りのふゆ」蓮見仁「離婚査定致しましょう」守宮槐「諦観の涙」小茶冨美江「黒と、金との」前田知子「きみちゃんの耳たぶ」瑞木ソウ「紺珠堂書林の夜」小松菜生子「ここから、歩き出さなければ」谷門展法「退職祝い」島岡秀行「ちび丸の背中」すずきあさこ「石楠花に吹いた風」花泉円「十七年目」光本有里
【東京】「狂える夏」大嶋岳夫「悲しいね、おかしいね」こなんるか「身代わり」木山省二「春のめざめ」西荻麦「トライ・アンド・エラー」内田東良「甘い言葉」牧康子「終着駅」小川結「失恋の夜に」浅田夕子「フォルテPIANO」齋藤久「月に跳べ!」小川かをり「天井のイニシャル」古田島由紀子「寂寥の花道」会川琴音「バスに乗って」松本涼司「雨傘」橋本隆憲「地酒の味」万条由衣「野うさぎと猟犬」弘平谷隆太郎「花」佐々木基成「北辺の旅人―啄木と雨情」林淳一「天涯比隣」十史「一粒のぶどう」阿壇幸之「港」南忠志「おこげ」松本泰子「捨て去る」一色類「無数の貝殻」三輪滋「四つ木ララバイ」柚居麻紀士「故郷の風」山野稜「小窓」百瀬せり「思い出サバラン」蒔田涼「メール将棋名人戦」佐藤文平「幸せの人」塩野薫「丘の上で」高木志津「夕陽」織江耕太郎「交感」海野あかり「鶯の住む森」南ゆうこ「ドリームライクフューチャー」ゆうなちょな「酒瓶」河音直歩「あおさぎ」生島大資「おふくろ」黒岩義和「カラスカラコン」北条ゆり「深呼吸をもう一度」沢渡かずき「イフ」吉竹純「メールニュース」井東圭「壁の滲み」新藤ぶきち「梓川」天野いずみ「あの日刺さっていた野菜」石黒智子「サマーシーズン」谷岡正浩「老ゆらく」仁志村文「最後の供物」千野秀一「残照」亜丹生ひろし「きみと描く地図」仲原佳「あとから来た猫」犬浦香魚子「冬の一日」坂本文朗「月曜日の敗者たち」しろねこやまと
【神奈川】「十日間」藤井カズコ「ひみつと猫」新見淳「膝カックン男」西邑昼夜「天国に逝く前に、ひと時を」瀬登一二三「千日の鈴」堀田花「共同子権」中田聡「トマト」目黒広一「海峡を渡る蝶」星山千秀「つごもりの添い寝」心光和明「オクリ古譚」廣瀬鯰「潮炊き」井手孝彦「令和元年のオールドボーイ」高堂学「雪が降る前に」牧野靖枝「アサガオ、ムラサキ」花野純「十月の蝉」大石秀宣「遅い昼ごはん」なしごれん「唄えや哂え」かく瑞花「かがり火」鈴木和子「洗濯機とスイカ」高田萌「火遊び」長谷川萌「フラジャイルバゲッジ」谷田哲暁「白銀の夜」池田青葉
【新潟】「クリスマスキャロル」水野晶「移動カフェ豆柴号の弟子」一邑子音「ジョギング・ライフ」伊藤穂波「うろこ雲」ワカヤマヒロ「旅するN君」清崎登代「鰯」柴野裕治「前夜」佐藤紫寿「さあジャンクな空に」大田雄磨
【石川】「峰花中学野球部」橋本郁也「シュークリーム」北山修子
【福井】「帽子をかぶって」奥ゆうじ「忘れもの」三咲のぞみ「父子猛る」塚本雫「Alone Together」詩仙堂洋「傾聴屋」竹内ヤスエ「エニシダさん」森山奏
【山梨】「隣室の女」橘左京「貝の言語」杉森仁香「ウッシー」黒井友
【長野】「ひこばえ」荻原巳起男「キンモクセイ」小津川一夫「夏蚕のさざめき」黒沢佳
【岐阜】「雨は言わない」蒼木一「いったいあなたは誰なの」小森隆司
【静岡】「晩夏の華」黒柳玲子「おやすみなさい」花鳥あすか「時の移ろい」眞崎ひろし「繭の子」亀山榮子
【愛知】「掌の音」堀依穂「ステラを探して」吉井洋行「せい」加藤紀子「エブリイ・ドッグ・ハズ・ヒズ・デイ」古賀準二「うつろい」幸祉豆杵「変と耐」得馬夕樹代「傘寿の再会」北原岳「いつか」吉田幸子
【三重】「◯◯だって万能の神じゃない」落合伴美「耳鳴り」澤田悟
【滋賀】「別れの儀式」木村泰崇
【京都】「隔離されたベンチ」砂澤太壱「疎開」西村憲一「再会寺」植垣政満「遺産」如月七日「椋平虹伝説」大幡季生「祇園町寸景」みぎわせり「納骨堂の友」佐々木増博「凪を乞う藻屑」神狛しず「レインダンス」森壹風
【大阪】「ある時計師の物語」ゆき「君が代センセイ」にゃんしー「空を見ながら気ままに」春谷晃子「瀬戸の海に眠れ」高橋菜穂子「老脳モコモコ」ファラ崎士元「スズメと運転手」金谷相亨「奈良の鹿」桜坂あきら「デュシタニの杖」荒木彰子「握りばさみ」佐伯厚子「8分の3ユダヤ人」阮明雄「ルビーの指輪なんか要りません」相田典子「ヤスエさんの午後」池端洋子「handle」平井結「sige!」黒田季菜子「秋の蝶」慈雲萬「月と鱧」岡本佳奈「海に咲くチェロ」赤松幹弘「書きかけの手紙」仲野和秀「鍋の蓋のツマミ」森辺ゆい「旅の続き」田中香津子「大晦日」寿美谷郡司「家の匂い」丹羽純子
【兵庫】「雨傘と日傘」齊木敦智「触れる」垣ノ花涼「桜森にて」やしき灯子「子供を売る男」つくし「雨に濡れた紫陽花には…」高木浩志「春隣」後藤康子「パキラが枯れてしまう前に」浜田美鈴「ヨンパチ」松田祥子「終油」藤本あずさ「遠い面影」原田聡介「夏の響き」木田肇「mingle」小路智子
【奈良】「この店でしか買えない本」青垣宝「夏の果て」若林明良「モッちゃん 空を跳ぶ」囃方怯
【和歌山】「染ちゃん」高木智視「白い馬」逸見真由
【鳥取】「夜空の太陽」小山翔太「チープな話」古林邦和
【島根】「富士とマンディアルグ」中村聡
【岡山】「ぼくとピカソとサルトル」高原伸安「ボディダブル」芥川心之介
【広島】「或る老人の終活」水戸幹「浮草同盟」宮川洋太郎
【山口】「『スナック麦子』ママさんは八十六歳」はやたまち子
【徳島】「食堂み」原稔宏「ほどけた指」佐倉じゅん「蘖―ひこばえ―」尾野森生
【愛媛】「イルベサ」杉野圭志「姫椿」たちばな愛子「隷海の徒」鈴木創「温泉地で見つけた死なない猫」浜田毅
【高知】「ふたりの守役」若江克己「過日」橙哉貴生
【福岡】「父を盗む」吉岡幸一「よし子」葉山よう子「黄銅鉱」たぢからこん「海のおもかげ」海野くみ子「走れ、雅彦」白垣詔男「師匠」中村勇弥「唯一の美しい夏」鏡野響「聖歌」桜乃路生「界隈の子」我妻許史「扉の向こう」織崎颯「ブロッコリー」直島ゆみ「遠くに見えたこの月は」橘静樹「ふるさと行き『銀河鉄道電車』」角間貴生
【佐賀】「時の雫」小柳義則「昔々、ある所に」堤万里子
【熊本】「分身」原誠也「赤い川と白い月」野口実柑
【宮崎】「なみまち」馬場広大
【鹿児島】「それぞれの華」平山二重「さだるま・ふんだいきゃ」山神哲男「思春期の僕に逢いにゆく」高岡修「疾駆」類沙いくよ
【沖縄】「野山羊の匂いと伽羅の香り」平良政勝「カンカラ三線」赤星十四三「黄昏酒場」崎山麻夫「オンドリ」島尻勤子
【フランス】「小さいけれど無視できない」塩原遵