富山県射水市はカレー好きの中ではとても有名な場所です。本格的なカレーやスパイス料理が食べられる店が集まっているからです。その中でも特に、射水市は本場カレー国であるパキスタン料理が食べられることで有名です。カレー好きが集まるカレー界では射水市はパキスタンと合わせて「イミズスタン」と称されています。

 私も昨年、カレーを堪能するためにイミズスタンに訪れました。カレー好きにとっての聖地巡礼です。私が行ったお店は「アルバラカ」。富山カレー倶楽部の方に紹介されて伺いました。アルバラカは国道472号沿いにあるパキスタン料理のお店で、道路を歩いていると突然現れます。駅からは遠く、車を持っていないとなかなか行きにくい立地で、お店の雰囲気は本場さながらの雰囲気と香りが漂っていました。お店の中に入ると、当時コロナ禍であったにも関わらず、地元の人たちで賑わっていました。小さなお子さんから大人まで老若男女がカレーを楽しんでおり、地域から愛されていることが伺えました。

 私は東京から新幹線で行ったため、最寄駅のあいの風とやま鉄道小杉駅から3〜4kmほど歩いてお店に向かいました。道を歩いているときは、ずっとワクワク。どんなお店なんだろう、どんなカレーが出てくるのだろうと色々想像しながら歩いていたら、あっという間についてしまった記憶があります。カレーを食べる前はお腹を空かせてたくさん食べたいという気持ちが強いので、車があったとしても徒歩で行ったと思います。

 空腹状態で到着したお店で、富山カレー倶楽部の方々と合流してたくさんの料理をいただきました。濃厚な風味がたまらない羊肉のカレー「マトンコルマ」、たっぷりのスパイスが練り込まれた牛肉団子のカレー「ビーフコフタ」。にんにくがたっぷり入った豆のカレー「ダールタルカ」、鶏肉とスパイスで炊き込んだ米料理「チキンマンディ」などなど。コロナのせいで海外へカレーを食べに行くことができない中、本場の味を楽しめたことが心から嬉しく、終始興奮して食べたことを覚えています。 

 射水市には他にも美味しい店があると聞いています。まだ富山県にはその時の一度しか行けていないので、また是非ともカレーを食べに行きたいと思っています。皆さんのオススメのカレー屋さんがあれば、私のTwitterやInstagramなどで是非教えてください。

印度カリー子 
スパイス料理研究家 / タレント
スパイス初心者のための専門店 香林館(株)代表取締役。「スパイスカレーをおうちでもっと手軽に」をモットーに、初心者のためのオリジナルスパイスセットの開発・販売をする他、レシピ本執筆、大手企業と商品開発・マーケティング、コンサルティングなど幅広く活動。著書累計発行部数は38万部超。全16作。2021年3月東京大学大学院農学生命科学研究科 修了。JAPAN MENSA会員。1996年11月生まれ、仙台出身。
Forbes JAPAN 30 under 30「世界を変える30歳未満の30人 」2021 受賞
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