工事中の仮囲いの壁を、マスキングテープ(マステ)だけで描いたアート作品で彩る「まちなかマステアートコンテスト」が、富山市中央通りで開かれた。応募作品を22日まで展示し、通りを明るく照らす。
中心市街地に若者を呼び込もうと、同市のまちなか学生シェアハウス「Fil」の入居学生が主体となって企画。テーマは「未来」で市内の専門学校や高校など6組から応募があり、縦約3メートル、横約5メートルの壁面に、約10色のマステを使い、トロッコ電車やかまぼこ、チューリップなど富山らしいモチーフを描いた。審査の結果、最優秀賞にはNachan501チームの「宙に浮く未来都市」が選ばれた。
企画した富山大2年、田中秀嘉(ひでよし)さん(21)は「殺風景な壁が華やかになり、足を止める人も多い。人が集まるきっかけになればうれしい」と話した。