~大塚オーミ陶業の美術作品製作の技術を活かした新たなチャレンジ~
南加賀地方の伝統工芸である九谷焼の陶工・四代「徳田八十吉」と、陶板名画等を製作する大塚オーミ陶業株式会社(本社:大阪府、代表取締役社長:大杉 栄嗣 、以下「大塚オーミ陶業」) は、徳田八十吉襲名15周年の今年、初の試みである大型陶板作品を共同制作しました。
この作品は、今秋、石川県小松市の小松駅東に新規オープンする複合ビル「ウレシャス小松」内に陶板柱として設置され、10月23日から一般公開されます。

この陶板柱は、徳田八十吉の代表作「瑞穂」(みずほ)「猩々」(しょうじょう)のデザインをもとにした大型作品です。「瑞穂」は、秋に黄金に輝き豊かに実った稲穂が頭を垂れる様子を表現しており、「猩々」は、古代色の「猩々緋」、赤い衣装をまとって演じられる能の演目「猩々」から命名されました。
作家本人が大塚オーミ陶業・信楽工場(滋賀県)に足を運ぶなどし、彩色の微妙な濃淡、グラデーションにこだわり意見交換し、試作を繰り返しました。
大塚オーミ陶業のもつ、美術作品の表現における精密な製作技術、他に類を見ない大型の陶板を歪なく焼く技術により、この大型作品が完成しました。
大塚オーミ陶業代表取締役社長・大杉 栄嗣は、「この度は本プロジェクトに参加させていただき心より感謝申し上げます。徳田先生の想いを込めた作品づくりは、わが社にとっても新しいチャレンジでした。本作が、同施設を訪れる方々、地元の方々に親しまれることを願っています。」とコメントしました。
また、四代・徳田八十吉は、「大塚オーミ陶業の皆さんと共に、何度もグラデーションの色調を試行錯誤し、最高の出来を目指しました。陶板が完成し、周囲から「四代らしい陶板」との感想を耳にし、とても嬉しいです。また、襲名15年の節目の新たな挑戦の機会をくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。」とコメントしました。
本作品は、南加賀地方の文化に身近に触れることのできる、新たな機会になるものと考えています。今後も大塚オーミ陶業は、各地域の文化への理解を深め広める様々なチャレンジを続けてまいります。
*施設概要
北陸新幹線小松駅東地区複合ビル「ウレシャス小松」(北陸電力)https://www.komadenhall.jp/

ウレシャス小松
*作品概要
徳田八十吉の代表作「瑞穂」(みずほ)「猩々」(しょうじょう)のデザインを活かした大型の陶板柱*設置場所
(1)ホワイエ(「瑞穂」高さ3m×幅80cmの陶板柱2点)(2)こまつ北電ホール(「猩々」高さ5m×幅90cmの陶板柱)

彩釉壷・瑞穂

ホワイエ・陶板柱

彩釉壷・猩々

こまつ北電ホール・陶板柱
(参考)
■九谷焼 陶工 四代 徳田八十吉(とくだやそきち)
1961年 石川県小松市にて、人間国宝・三代徳田八十吉の長女として生まれる
1980年 石川県立小松高校卒業 米国ジェームスタウン高校へ留学
1983年 青山学院女子短期大学卒業
1984~86年 NHK金沢放送局(ニュースキャスター)
1986~89年 父・三代八十吉の秘書 着物ミッションとして世界各国を訪問
1990年 石川県立九谷焼技術研修所卒業 第46回県展 朝日陶芸展'90入選
1991年 陶壁「動輪」制作(JR金沢駅) その後 小松すこやかセンター他でも制作
金平陶房完成 金平にて創作活動開始
1997年 英国ゲーツヘッド市で共同制作した陶壁がジャ パンフェスティバル賞・グランプリ受賞
マレーシア・クアラルンプール美術大学で陶芸指導
2010年 四代 徳田八十吉を襲名(同時に順子から八十吉に 改名)
2012年 日本工芸会正会員に推挙
2015年 JR金沢駅コンコース門型柱の陶板制作
2016年 曳山250年記念 五彩曳山(小松市)協働制作に参加(花道制作)
2017年 イオンモール新小松の「九谷五彩柱」協働制作に参加(3作)
2018年 3月 ニューヨーク 大西ギャラリーにて個展
2024 年 北陸新幹線敦賀延伸にともないJR小松駅構内陶板協働制作に参加
2025年 大阪・関西万博ローカルジャパン展(7月28日~7月31日)出品作協働制作に参加
■受賞
第31回伝統九谷焼工芸展技術賞(2008年) 第71回一水会陶芸部公募展木下記念賞(2009年)
第33回伝統九谷焼工芸展大賞(2010年) 第51回石川の伝統工芸展奨励賞(2010年)
第72回一水会陶芸部公募展一水会賞(2010年) 第35回伝統九谷焼工芸展優秀賞(2012年)
第68回現代美術展エフエム石川社長賞(2012年)第53回石川の伝統工芸展奨励賞(2012年)
金沢城・兼六園大茶会第18回工芸作品公募展奨励賞(2012年) 第55回石川の伝統工芸展日本
工芸会賞(2014年) 金沢城・兼六園大茶会第20回工芸作品公募展奨励賞(2014年)
第71回現代美術展北國賞(2015年) 第39回伝統九谷焼工芸展連合会理事長賞(2016年)
第4回陶美展奨励賞(2016年) 第73回現代美術展佳作賞(2017年)
第74回現代美術展能美市長賞(2018年)
第43回伝統九谷焼工芸展北國新聞社賞(2020年) 第48回伝統九谷焼工芸展技術賞(2025年)
URL:http://www.tokuda-yasokichi4th.jp/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCWBZ2Xw1Z0IoSgSEar-DoAw
大塚オーミ陶業 株式会社
大塚オーミ陶業は、大塚ホールディングスの子会社であり、創造性ある陶板(toban)作品を通し、日本国内のみならず世界中の文化財、芸術作品を後世に伝え、人々へ貢献することを目指しています。大塚国際美術館(徳島県)をはじめ、風神雷神図屏風など国宝の高精細レプリカの製作、
国会議事堂中央棟(東京都)の屋根改修といった文化財の保存・活用に関する事業や、赤坂Bizタワー(東京都)千住博「四季樹木図」、地下鉄大江戸線大門駅(東京都)五十嵐威暢「波のリズム」などのアーティスト作品を製作。より身近に文化・芸術を感じていただけるものづくりを進めています。
設 立 :1973年(昭和48年)7月
資 本 金 :1億円
代 表 者 :代表取締役社長 大杉栄嗣(おおすぎ えいつぐ)
本社所在地:〒540-0021 大阪市中央区大手通3-2-21
従業員数 :65名(2025年9月1日現在)
事業内容 :大型陶板 陶板名画 陶壁 レリーフ テラコッタ OTセラミックス
肖像陶板 サイン陶板 各種設計・デザイン・製作・施工
U R L :https://www.ohmi.co.jp/
会社案内 :https://www.ohmi.co.jp/company/brochure/img/Japanese2023.pdf
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