坂井市役所
甲冑姿130人練る 鉄砲隊、弓、槍術演武も


勇壮さが伝わる第56回丸岡古城まつりのポスター

本祭のフィナーレ 市民が総踊り、今年は1千名規模
 現存12天守のひとつ、丸岡城のお天守周辺をメイン会場に、第56回丸岡古城まつり(坂井市共催)が10月11日(土)、12日(日)、福井県坂井市丸岡町で開催される。重要文化財の丸岡城天守を町のシンボルとする丸岡町最大級の祭りで、総勢130人が武者姿などで勢ぞろいし歴代城主法要、武者行列をはじめ丸岡藩有馬鉄砲隊による迫力ある演武、からくり人形山車(やま)巡行、約1千人の市民らが参加する総踊りなど、「いつまでも 古城と歩む わたしたち」のテーマのもとさまざまな催しで、昨年の藩誕生400年で盛り上がった古城まつり&お城EXPOの余韻を引き継ぐ。
 丸岡古城まつりは町制時代からの祭りを引き継ぎ、今年で56回目を迎える。昨年は、古城まつりと連動して、丸岡藩誕生400年を記念し「出張!お城EXPO in 坂井・丸岡城」が、近くの丸岡体育館をメイン会場に開かれ、2日間で、県内外から来場者約2万人を集客するなど盛り上がった。今年は、古城まつり単独開催に戻るものの、いくつか新しく趣向や出し物を変えて開かれる。
人気の坂井ほや丸は、アイドル「ルキルキ」と共演
 初日の11日が前日祭、本祭は12日。前日祭は地域のイベントとしてステージ舞台が中心。恒例の小学生児童を対象にした「お菓子まき」、丸岡高生徒の運営による「いざ出陣!丸岡城 〇× クイズ」のほか、今や福井県内No.1のゆるキャラとなった「坂井ほや丸」も登場。強くてかわいい「つよカワ」をコンセプトにデビューしたアイドル界期待の新星、7人組の「ROOKEY(ハート)ROOKEY(ルーキールーキーズ)」をゲストに招き、共演する。メンバーの1人が坂井ほや丸の大ファンだった縁もあり、都内でのイベントで共演も実現しており、当日はおしゃべりや歌と踊りの楽しいコラボライブを繰り広げる。このほか沖縄生まれ丸岡町育ちのシンガーソングライターのeri hondaさんのライブや、音の重ねる機械「ルーパー」を駆使して、声だけで唯一無二のアカペラを生み出すボーカルエンターティナー、バスさんのライブもある。
 本祭(12日)は早朝、本多成重公、本多作左衛門(成重の父)のからくり人形山車2基の出陣で幕開け。また例年、お天守前で営まれていた歴代城主法要は、今年から西側ふもとの「お天守前公園」に会場を変更。このため、柴田勝豊公や本多家、有馬家の歴代城主に扮した武将ら総勢130人も法要に参列でき、引き続き出陣式、武者行列がそのまま公園を出発、甲冑姿、幟を掲げた勇壮な武将たちによる時代絵巻が繰り広げられる。
 午後からは、ふれあい広場がメイン会場。市弓道協会7名による弓演武がある。また江戸時代から約350年の歴史を持つ風傳流槍術の使い手7名による演武は、古城まつり初登場、EXPO大阪・関西での披露した実績もあり華麗な槍さばきを披露する。引き続き、丸岡藩有馬家由来の正月の祝砲「吉祥」で知られる有馬鉄砲隊が火縄銃演武を披露、14名が宙に向かって空砲を放ち、その迫力で観衆を魅了する。
総踊りは、24チーム総勢1千人に膨れ上がり、特に今年は丸岡中、平章小、長畝小の児童生徒も例年になく数多く参加、盛り上げに花を添える。
 同まつりに関する問い合わせは、丸岡古城まつり実行委員会(坂井市役所丸岡支所内)=TEL0776⁻68⁻0803

■主なタイムスケジュール
【11日(土)】 前日祭
11:00~ オープニング
11:30~ まるおか子供歌舞伎(日本舞踊)
11:40~ 殿、大盤振る舞いでござる!(小学生以下限定お菓子まき)
12:15~ 坂井ほや丸×ROOKEY(ハート)ROOKEYコラボライブ
13:00~ 次代へいざ出陣!丸岡城〇×クイズ
14:00~ 居合道北陸地区連盟武生道場
15:00~ バズ ライブ1.
16:00~ eri honda ライブ1.
17:20~ ダンスショーケース
18:10~ バズ ライブ2. 
19:10~ eri honda ライブ2.
19:50ごろ終了
【10日(日)】 本祭
8:00~ からくり人形山車巡行
9:00~ 丸岡中・丸岡南中吹奏楽部演奏
10:00~ 越前丸岡時代行列(城主法要・出陣式)
10:30~ 越前丸岡時代行列(出陣式~パレード)
11:15~ セレモニー
12:00~ お天守歴史めぐり
12:10~ 坂井市弓道協会演武
12:40~ 風傳流槍術演武
13:10~ 丸岡藩有馬鉄砲隊演武
14:00~ 囃子方太鼓披露
15:00~ 総踊り
17:30~ 表彰式
18:00~ 殿、大盤振る舞いでござる!(全員参加お菓子まき)
18:30ごろ終了

映画・映像・講演・講談で綴る「丸岡藩有馬家の物語」のチラシ
コラボ企画 映画、講談、講演で有馬家の歴史を紐解く 丸岡藩主2代目となる有馬家。肥前(現長崎県島原市)で興り、延岡、越前と800年の歴史を持つ有馬家の先人の業績を讃えるべく設立された、一般財団法人・丸岡有馬財団が主催する歴史イベント「丸岡藩有馬家の物語」も古城まつりに合わせ10月11日、12日、坂井市丸岡町のたかむく古城ホールで開かれる。
 第1部は映像で有馬家の歴史を紐解くプログラムが2つ。1つ目は1959年製作の大映映画「ジャン有馬の襲撃」の上映会。江戸時代の慶長年間、実際に長崎で起きた「マードレ・デ・デウス号事件」をベースに、キリスタン大名・有馬晴信の外国船焼き討ちを描く映画で、晴信を当時の時代劇大スター、市川雷蔵が演じる。晴信はのちの有馬家繁栄の礎を築いた戦国大名。2つ目は、丸岡町内で奉納されている「日向神楽」の原形で、現在の延岡市で演じられてる「日向神楽」の映像も流す。




 第2部は、有馬直純の正室・日向御前・国姫の功績を学ぶプログラム。国姫は徳川家康のひ孫にあたり、有馬家が遭遇した数々のお家取り潰しの危機を家康に懇請の文を送って救ったとされる。城郭研究家の小城小次郎さんが「国姫と有馬家 国姫が残したもの」と題し講演。引き続き、講談師、真打の一龍斎貞弥さんが「日向御前 国姫」の創作講談を披露する。講談中、日本舞踊藤間流師範の藤間京之助さんが舞人となり、講談と舞で国姫の世界観に誘う。
 2日間とも1部、2部と同じ構成。第2部のみ両日とも有料でチケット(大人1,500円)が必要。チケットは当日券を会場で販売する。問い合わせは、同財団事務局 竹吉さん=TEL090₋4325₋1444。
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