マカオに合弁会社「広薬国際漢和至聖薬業有限公司」を設立
北日本製薬株式会社(本社:富山県中新川郡上市町、代表取締役:西村一郎)は、中国最大手の漢方薬製造企業である広州医薬集団有限公司とマカオに合弁会社「広薬国際漢和至聖薬業有限公司」を設立し、国際業務を協力して展開していくことに合意し、合意文書を締結しました。

合意文書を締結した広州白雲山医薬集団股份有限公司の黎洪総経理(左)と北日本製薬株式会社の西村一郎代表取締役(右)
パートナーシップ締結の背景・目的
中国・広州医薬集団有限公司は2025年版フォーチュングローバル500で第459位にランクインしている中国最大手の漢方薬製薬企業です。北日本製薬株式会社(旧:東亜製薬株式会社)は置き薬販売従事者の集合体として昭和17年(1943年)に富山県上市町で設立された、漢方薬製造販売を主体とした製薬企業です。
2022年1月1日にマカオで施行された「中薬薬事活動及び中成薬登録法」により、マカオの漢方GMP製造企業が申請し登録された日本の漢方薬は「マカオ漢方」として認められることとなり、また、香港やマカオで製造された漢方薬は簡易的な登録を経て大湾区(澳門・香港・広東省9都市からなるベイエリア)で展開することを可能とするよう中国国家薬品管理監督局が広東省薬品監督管理局に権限を与えています。これにより日中両国の漢方薬・中成薬の国際協力を展開していく基礎が築かれました。
パートナーシップ締結の意義
広州医薬集団有限公司の陳傑輝総経理は合意文書締結の式典で
「広薬集団と北日本製薬が共同でマカオに設立する「広薬国際漢和至聖薬業有限公司」は、漢方薬・中薬産業の国際協力を強化し、長期的・安定的・強固な戦略パートナーシップを構築するものです」と話し、「長い歴史のある漢方製薬企業である北日本製薬の基準、技術、ブランド、品目、マーケットをマカオに取り入れ、マカオ及び大湾区の漢方薬産業の品質発展を推し進めるとともに、この新しい革新的なモデルにより、広薬集団の中薬製品がより良く、早く、そして実効性のある形で先進国家の主要なチャネル、一帯一路沿線国、上海協力機構メンバー国及び東南アジアマーケットにアプローチするための懸け橋とすることが目的です」と表明しました。
北日本製薬株式会社の西村代表取締役は
「合弁企業の設立は、北日本製薬の代表的な品目の生産能力を「外国製造業者認定」取得の製造所で大幅に高めていくためだけではなく、関連政策が施行されていくにあたり、製品を大湾区マーケットに投入するための具体的な準備を行うためのものでもあります」と強調しました。
今後の展望
今回のパートナーシップの意義は単なるビジネス上の合弁事業にとどまらず、グローバルなビジョン、国家戦略や業界の将来予測に基づいた戦略的な計画です。中国の市場潜在力や産業基盤、日本の技術基準や品質体系、ブランド影響力や主要チャネル、そしてマカオの政策プラットフォームの優位性をうまく結合させることにより、漢方薬・中国伝統医薬の国際化を新たな高みを構築するものです。両者に新たな展開を生み出すだけではなく、漢方薬業界の国際的な発展にたいし参考モデルを提供します。
今回の合意文書締結式典には、広州市政府胡浩副市長、広州市政府外事事務室楊勇主任、広州白雲山集団股份有限公司黎洪総経理、広州王老吉大健康産業有限公司陳昆南董事長ら各幹部が立ち会い、合意文書の締結を見届けました。

広州市政府胡浩副市長(左から4人目)、広州白雲山医薬集団股份有限公司の黎洪総経理(左から3人目)、北日本製薬株式会社の西村一郎代表取締役(左から5人目)
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ