富山県氷見市の上庄小学校は4日、「かかし集会」を開いた。6年生が作ったかかしに全校児童90人が「お米を守って」などとメッセージを書き、5月に田植えした学校田に設置した。10月上旬の収穫まで稲の成長を見守る。

 かかし集会は同校の伝統行事。かかし作りを通して米作りの苦労を感じ取り、協力してくれた住民に感謝しようと毎年開いている。

 かかしは6年生17人が7月から準備し、5体作った。棒を十字に組み、わらを詰めた不織布で胴体を製作。ウサギやペンギンなどのキャラクターを描き、ペットボトルに反射テープを貼った「カラスよけ」を両端に付けて仕上げた。

 集会では5班の縦割りグループに分かれ、胴体に「暑さに負けずお米を守って」「おいしくなーれ」など思い思いにメッセージを書いた。防犯・交通安全の標語を書いたのぼり旗も作った。5年の西美音(みお)さん(11)は「協力してかかしを完成させることができてうれしい。稲刈りも頑張りたい」と笑顔で話した。