小学生のすし作り体験教室が20日、富山県氷見市北大町の創作工房ひみであり、市内の児童20人がすしの握り方を学んだ。

 氷見の伝統的なすし文化を継承すると共に地元食材への理解を深めてもらおうと、市や氷見商工会議所などでつくる氷見まちづくり協議会が企画した。児童対象のすし教室は7年ぶりで、県のブランド戦略「寿司(すし)といえば、富山」プロジェクトの一環として行った。

 児童たちは、氷見寿司組合の菅原隆組合長ら市内のすし店主3人にこつを教わりながら、マグロ、イカ、クロダイ、甘エビなど8種のネタを使って、それぞれ1人前を作った。難しいとされるイクラの軍艦巻きや玉子焼きの握りにも挑み、出来上がったすしをみんなで試食した。

 比美乃江小学校5年の藤岡陽(はる)さん(11)は「おいしくできた。軍艦に使ったのりに表と裏があることを教わり、『へぇー』と思った。弟たちはすしが大好きなので今度、作ってあげたい」と笑みを見せた。参加児童には修了証が贈られた。