能登半島地震からの復興を願い、富山県射水市串田の勝蓮寺に寄贈されたのれんのお披露目会が15日、同寺であり、檀家(だんか)らがじっくりと鑑賞した。
のれんは、神奈川県在住の美術家、藤原大さん(57)が制作した。昨夏に同寺を訪問した際、老朽化した山門が地震を機に再建されたことなどを知り、復興の歩みに寄り添いたいとの思いを込めた。
お披露目会は「野菜の暖簾(のれん)とおむすびの会」と題し、同寺が開催した。地域の良さを見つめ直す機会にもしたいと考え、地場産のコメとトウモロコシを使ったおにぎりやキュウリの漬物を用意した。
参拝者はおにぎりなどを味わいながら、和やかな雰囲気で、本堂と山門に取り付けられた2枚ののれんを眺めた。のれんには雲や野菜が描かれており、同寺を訪れた富山大付属小学校4年の大澤珠子さんは「雲のデザインは雨が降っているのか晴れているのか、想像が広がって面白い」と話した。