国天然記念物の大イチョウで知られる富山県氷見市朝日本町の上日寺は、初詣に向け、「縁起だるま」の準備を進めている。22日も柳原龍成住職が散杖(さんじょう)と呼ばれる棒の先に付けた水を振りまく「洒水加持(しゃすいかじ)」という作法で、ずらりと並ぶだるまを清めた。

 だるまの産地、群馬県高崎市から「心願成就」「除災招福」などと書かれた高さ10~70センチの15種類計1500個を取り寄せ、今月上旬からお清めを始めた。

 能登半島地震から丸2年を迎えるにあたり柳原住職は「公費解体が進み寂しい景色が見られるが、少しずつ復興が進んでいると捉え、皆が前向きな気持ちで飛躍する年であってほしいと願っている」と話した。

 縁起だるまは31日夜から1月2日まで境内に特設授与所を設ける。1個2千円~6万9千円。1日午後4時からは柳原住職が観音堂で復興祈願の法要を営む。