滑川漁業協同組合の漁師にスポットを当てた特別展「ほたるいかの眠る海で活躍する漁師たち」が、富山県滑川市中川原のほたるいかミュージアムで開かれている。同館の展示に協力する漁師の仕事や、市特産のホタルイカ以外にも滑川で見られる魚や海の生き物を知ってもらおうと企画。漁師のイラストなどを館内に飾り、漁業を身近に感じてもらいたい考えだ。

 ほたるいかミュージアムでは滑川漁協の協力を得て、市特産のホタルイカのほかヒトデ、ヤドカリなど多様な海の生き物を展示している。ホタルイカ漁を間近で見学する「ほたるいか海上観光」の乗船客からは「漁師がかっこいい」といった声が聞かれることから、同館の水槽を管理する「ユウ・アクアライフ」(富山市、橋本勇一代表)と共に、漁師を前面に出した企画を考えた。

 滑川漁協青壮年部の20~40代の漁師8人が協力。滑川漁港を背景に仕事着での立ち姿をイラスト化し、館内にパネルを飾った。添えられたQRコードを読み取ると、漁師歴や好きな食べ物といったプロフィルを見ることができる。ホタルイカの定置網漁とは違う、刺し網漁やかご漁を撮影した映像を放映し、実際に水揚げされたキジハタやクロダイなども展示している。

 青壮年部の笹木雄介部長(37)は自身らの展示を見て「いざ見ると恥ずかしい」と照れつつも、「ホタルイカ以外にも捕れる魚を知ってもらい、漁業に興味を持ってくれるとうれしい」と期待した。

 アンケートに答えたり、企画をSNS(交流サイト)で発信したりした人にはイラストの缶バッジやペーパースタンドをプレゼントする。

海眺めアイスコーヒーを レストラン光彩・WHITEコラボ

 ほたるいかミュージアムに隣接するパノラマレストラン光彩では、市内のコーヒー店とコラボレーションしたオリジナルのアイスコーヒー「青のアロマ アイスブレンド」を販売している。香り高くすっきりとした飲み口で、担当者は「海を眺めながら味わってほしい」と話している。販売は31日まで。

 藤田諭調理長(51)が、海岸近くにある「自家焙煎(ばいせん)珈琲WHITE」(同市常盤町)の城木昌美店主(53)に依頼。2種類の豆をブレンドし、滑川沖の海洋深層水を使って抽出している。

 商品はテイクアウト専用で税込み500円。火曜定休。