能登半島地震の発災年度から富山県高岡市の下水道の復旧を支援している愛知県一宮市、豊橋市、三重県四日市市に、感謝の気持ちを込めたマンホールが4日、JR伏木駅前の市道にお目見えした。
液状化現象の大きな被害を受けた高岡市は3市から1人ずつ技術職員の派遣を受けている。復旧に協力する3市への感謝の気持ちを形に表し、未来に残したいと、伏木地区の住民からの提案を受けて設置を決めた。
マンホールは直径63・4センチで、ふたの表に各市のシンボルが描かれている。一宮市は市章と市の花のキキョウ、豊橋市は三河港、四日市市は市の花であるサルビアがデザインされた。
豊橋市から派遣されている高岡市下水道工務課の石黒善文さんは主に同地区の工事を担当しており「災害復旧業務に携わったことが形になってうれしい」と話した。5月の伏木曳山(ひきやま)祭で山車(だし)を引く曳き子を務めるなど地域に溶け込んでおり「今後もスムーズに工事を進めたい」と力を込めた。