富岩運河環水公園(富山県富山市湊入船町)の運河で昨年に水草が大量発生した問題を受け、県は23日、水草を根元から取り除ける特殊作業船による除去作業を初めて行った。

 運河では外来種の水草であるオオカナダモの成長が6月ごろから進み、秋にかけてピークを迎える。昨年は、近くのいたち川の堰(せき)が壊れ、運河に新鮮な水が入らなくなったほか、猛暑も重なり水草が大量発生した。県と富山市が共同運航する富岩水上ラインがコースを変更するなどの影響が出た。

 県は毎年7月と9月に水草を船で刈り取っている。この日は特殊作業船を初めて使用し、先端に熊手のような爪のついたシャベルで水草を根元から除去した。

 県の担当者によると、水草の量は平年並みかやや少ないという。すでに運河に架かる木場橋から中島閘門(こうもん)までの刈り取りは済ませている。

 特殊作業船を使った除去は9月2日までで、同橋から公園内までのエリアで行う。効果が確認できれば来年度も実施する。