富山商業高校と富山市民プラザが共同で取り組む「まちなか養蜂プロジェクト」は22日、同プラザで今年初めての採蜜作業を行った。近くの認定こども園「徳風幼稚園」の園児約41人も蜂蜜の収穫を体験し、採れたての蜜を味わった。

 高校生11人が屋上の巣箱から蜂蜜がたっぷりと付いた板を取り出し、園児と共に遠心分離機で収穫。甘い蜜を試食した。園児らは「とってもおいしい」と喜んだ。

 3年生の門口美槻(みづき)さんは「蜂を刺激しないよう安全面に気を遣った。思ったよりたくさん収穫できて良かった」と話し、指導する県養蜂協会の西嶋之春理事(85)=富山市本郷町=は「例年以上の暑さだったが、今年も糖度の高い良い蜜が採れた」と満足げに話した。

 プロジェクトは地産地消の推進を目的に2018年から実施。今年は4月からプラザの屋上で約4千匹のミツバチを飼育している。この日は計12~13キロを収穫し、8月中旬から地場もん屋総本店などで販売する。お菓子などの加工品も順次店頭に並べる。