土俵上で赤ちゃんの泣き声の大きさや表情の豊かさを競う「越中赤ちゃん泣き笑い相撲」が5日、富山県高岡市古城の射水神社で開かれ、小さな力士たちの“取組”が会場を盛り上げた。

 生後6カ月~1歳11カ月ごろを対象とし、本年度は171人が出場。まわし姿の赤ちゃんは高岡向陵高校(同市石瀬)の相撲部員に抱っこされ、社殿の特設土俵に上がった。神職の合図で部員たちが顔を近づけたり驚かせたりすると大きな声で泣いた。笑みを浮かべる赤ちゃんもいた。

 市相撲連盟員らでつくる「横綱審議会」が泣き声の大きさなどを審査。東の横綱に中村知優(ちひろ)ちゃん(高岡市)、西の横綱に大浜翠(すい)ちゃん(富山市)を選んだ。

 「楓富愛(ふうふあい)の海」のしこ名が評価され「四股名(しこな)賞」に選ばれた向井楓華(ふうか)ちゃん(1)の父、祐貴さん(33)=富山市=は「愛をたくさん受け、強く元気に育ってほしい」と話した。

 射水神社が市相撲連盟と協力して毎年行っている。北日本新聞社後援。