富山県上市町の民間出資法人「KAMIICHIチャレンジ」(中田雄大社長)は26日、ふるさと納税の返礼品事業者向けのワークショップを同町法音寺の富山信用金庫上市営業部で開いた。町内の企業が連携し、課題となっている返礼品の魅力向上を目指す。
地域課題の解決に向けたビジネス創出を目指す「KAMIICHIチャレンジプロジェクト」の一環で、今年初めて実施。同町では、昆布締めや湧き水を使った炭酸水、滝行体験チケットなどの返礼品を用意しているが、2023年度の納税受入額が1368万円と県内最下位で、返礼品の魅力アップが急務となっている。町のファンづくりと返礼品の充実に向け、8月まで3回実施する。
この日は、町内の事業者を中心に約20社が参加した。ふるさと納税の中間業務を担う同チャレンジ取締役、吉永直樹さん(27)=山口県=が「商品の魅力を引き出す」のテーマで基調講演。23年の納税額が99億円以上にもなった茨城県境町の例を挙げ、全国に57万点もある返礼品の中から選ばれるコツやふるさと納税が地域活性化にもつながることなどを説明した。
その後、同町と他市町村のホームページを比較しながら、より魅力が伝わる手法についてワークショップで議論を重ねた。