朝日町教育委員会は7月8日、富山県内の小学校で初めて実施している生成AI(人工知能)を活用した英会話学習の公開授業を行う。児童の関心や能力を高める授業モデルを検討するとともに、教員の効果的な指導方法の確立につなげる。17日の町議会民生教育委員会で、町教委事務局が説明した。
町は本年度、文部科学省の「AIの活用による英語教育強化事業」で県内唯一の採択を受けた。3小中学校で英会話や英作文などのAI授業を進めている。
英会話では、児童生徒が1人1台端末で専用アプリを使い、スピーキング学習に取り組む。発音や語彙(ごい)力などについて即時に評価が提示される採点機能を利用して勉強している。
公開授業はさみさと小学校で行い、アプリを使い始めて約1カ月の5年生が参加。教育関係者らが視察し、児童の学習意欲や教員負担の少ない授業方法などを確かめる。木村博明教育長は「全国的にも先進の取り組みであり、児童のスキルがどのように伸びるか実証していく」と述べた。