4車線化工事が進められている東海北陸自動車道の真木トンネル(富山県南砺市、全長1・6キロ)で14日、ウオークイベントがあり、県内外から訪れた人たちが普段は見ることができない工事区間を見学した。

 中日本高速道路が、4車線化工事が終盤を迎えている現場を公開した。カヤの保全などに協力している菅沼合掌造り集落が世界遺産登録30周年を迎えるのを記念し、節目を盛り上げようと実施した。

 トンネル内で照明を点灯するイベントがあり、山下直樹高岡工事事務所長と地元の荒井ゆり子さん(南砺福野高校1年)、弟の望さん(上平小5年)が、参加者のカウントダウンに合わせてボタンを押した。

 同社によると、トンネル壁面に「この先左車線へ」などと映し出すプロジェクションマッピングや、ドライバーの視線を誘導する青色の反射材は北陸初導入。家族連れらが興味深そうに見て歩いていた。真木トンネルの開通時期は未定という。

 菅沼集落では五箇山民謡のステージなどがあった。