9月1~3日に富山市八尾町中心部で開かれる「おわら風の盆」を前に、各町の地方(じかた)や踊り手が合同で練習する定例温習会が9日夜、同市八尾町上新町の越中八尾観光会館で始まり、若手からベテランまで約60人が本番に向け、腕を磨いた。14日まで。

 三味線、胡弓(こきゅう)、唄、囃子(はやし)、太鼓を担う地方衆が参加した。参加者は各パートに分かれ、県民謡越中八尾おわら保存会演技指導部のメンバーからアドバイスを受けながら、繊細な音色の出し方や発声法などの練習に取り組んだ。

 後半は各パート数人ずつでグループをつくり、音合わせを行った。定例温習会は、同市八尾町中心部でおわらを継承する11町の担い手の技術向上や交流を目的に、同保存会が毎年開いている。

 地方衆の稽古は11日までで12、13日は踊り手の稽古、14日は総合練習を行う。