北アルプス・剱岳(2999メートル)の山開きが1日、富山県上市町馬場島の登山口で行われ、関係者約100人が登山者の安全を祈り、遭難事故による犠牲者をしのんだ。

 「剱岳鎮魂(しずたま)の社(やしろ)」前で神事が行われ、井上幸正町観光協会長や中川行孝町長、遭難事故の遺族らが玉串をささげた。

 中川町長は「登山者が無事故で安全に帰宅できることを願う」とあいさつ。関係者がテープカットした。鎮魂の社には366柱をまつっている。

 県警山岳警備隊によると、今年は2、3月に降った雪の影響により残雪が多く、雪への十分な装備が必要と登山者に注意を呼びかけている。