富山県氷見市稲積の西洋風庭園「氷見あいやまガーデン」で多様な品種のバラの開花が進み、来園者を楽しませている。
200品種2500本が植えてあり、開花は例年より1週間ほど遅いという。今は園内全体で4分咲きほど。ピンク色の「うらら」や白色の「アイスバーグ」などが庭園を彩る。さまざまな品種が次々と咲き、見頃は6月中旬まで続く。
ことしはバラの時季に合わせ、初のフォトコンテスト(6月30日締め切り)を企画した。入園時に交流サイト(SNS)のインスタグラムでエントリーする。
「映える」写真を撮ろうと、同園で貸し出している韓国の民族衣装チマ・チョゴリを着た女性や、コスプレーヤーの若者たちが花をバックにスマートフォンで撮影する姿が見られた。
朝摘み花添えおもてなし
氷見あいやまガーデンで、カフェ・レストランを運営する李順子(イスンジャ)さん(57)は、園内で朝摘んだ色とりどりの花を器に添えるサービスで、来園者をもてなしている。「庭園の屋外でも室内でも、花に包まれて安らぐひとときを過ごしてほしい」と張り切る。
あいやまガーデンは新型コロナ禍以降の大幅な来場者減に歯止めをかけようと、カフェ・レストランを充実させるなどして4月にリニューアルオープンした。
李さんは、メニューを一新して本格的な韓国料理を取り入れるなど、立て直しに工夫を凝らす。「花のおもてなし」はリピーターを増やすアイデアで「添える花は日々変わる。ぜひ、お茶と一緒に季節の花を楽しんで」と笑みを見せる。