魚津水族館(富山県魚津市三ケ)は15日、淡水に生息する珍しいクラゲ「マミズクラゲ」の標本を「富山の外来生物発見伝」コーナーに展示した。標本を提供した富山大との共同企画。来館者に特徴を知ってもらい、目撃情報の収集につなげる。展示は11月30日まで。
マミズクラゲは、原産地が中国とされる外来種で、日本各地のダム湖やため池などで確認されている。夏から秋にかけて突如現れ、翌年には姿を消すことが多いことから「神出鬼没のクラゲ」とも言われる。
標本は2024年10月に長野県阿南町で採集された1個体で、傘の大きさは約2センチ。県内でも小矢部市や入善町などで見つかり、同館で展示されたが、長期飼育は難しいという。
同館の不破光大学芸員は「マミズクラゲは在来種に及ぼす影響がよく分かっていない。存在を広く知ってもらい、多くの情報が寄せられることを期待したい」と話した。