富山地方鉄道立山線の終着駅で、立山黒部アルペンルートの玄関口でもある立山駅の開業70周年記念事業の実施に向け、立山町は14日、クラウドファンディング(CF)を始めた。返礼品は鉄道ファン必見のメニューを用意。生活路線としてだけでなく、観光の重要拠点でもある同駅の維持と活性化につなげる。

 CFは7月1日の開業記念日を前に、駅の歴史を振り返り、希望あふれる場所であり続けることを願う気持ちを共有しようと企画。寄せられた支援は、駅前の町観光協会サテライトオフィスでの特別映像の上映や、8月11日の山の日に合わせた駅前の記念ブース出展などに充てる。

 クラウドファンディング「CFとやま」で募り、目標金額は60万円。5千円から40万円までの10コースを用意した。返礼品は立山線のレールの輪切りのほか、通常は存在しない区間の特注の記念乗車券や貸切列車の運行、車庫見学会、吉峰温泉の宿泊などがある。期間は6月30日まで。

 舟橋貴之町長は「立山駅のにぎわいが町のにぎわいとなっていくよう、プロジェクトを成功させたい」とメッセージを寄せた。