富山市婦中町長沢の各願寺は11日、開創1300年の記念特別三法要を開き、秘仏本尊薬師如来を保管する本堂が30年ぶりに開帳された。
この日は本尊宮殿の扉を開く開創1300年開扉法要のほか、本尊へ新住職の就任を報告した晋山奉告法要、弘法大師の誕生を祝う大師降誕会法要などを実施。前住職の青山哲澄(てっちょう)さん(77)らとともに特別三法要を取り仕切った青山泰司(たいじ)住職(46)は「多くの方に支えられていると実感した。無事に終えてホッとしている。重責だと思うが、地域のためにという気持ちでやりたい」と真剣な表情で話した。
昨年の能登半島地震では各願寺も被災し、本堂などが損壊した。寄付などで修繕され、この日は修復報恩法要も兼ねて実施した。