雄峰高校(富山市神通町)の生徒総会が8日、同校で行われ、来年度から変更する夏用制服の最終投票が行われた。県内の県立定時制高校で、生徒が中心となって制服をモデルチェンジする取り組みは初。開票は後日実施され、日下泰夫校長の承認を経て、決定される。
生徒総会には昼間単位制の生徒約390人が参加。従来の白いポロシャツから色や機能性の異なるポロシャツに変更しようと、5種類だった一次選抜から最終候補に残った3種類を生徒会役員が説明。白、紺、水色で、透け防止や暑熱対策による機能性向上などの変更点を話した。その後、生徒と教員を合わせた約430人が投票した。
生徒会長で3年の稲田夏恵さん(17)は「下着が透けてしまうなど機能面やデザインで生徒の不満の声が多かった」とし「全校生徒が一丸となって最終決定まで進めたことをうれしく思う」と笑顔を見せた。5月末に学校長にプレゼンし、承認を受けて決まる。来年度から採用されるが、希望者は今年から購入できるよう調整するという。
現行の夏服は2011年から採用されたが、時代の変化とともに生徒からの不満も増えたという。稲田会長は「不満を抱えたまま学校生活を過ごしてほしくなかった」と話し、会長選の公約の一つに「夏服の変更」を掲げて当選した。昨年10月の生徒議会で提案し、今年3月に学校長にプレゼンして変更の許可を得た。