上市高校(富山県上市町斉神新)の生徒たちは、同校のシンボルツリーであるケヤキの剪定(せんてい)枝を有効活用するプロジェクトをスタートした。剪定枝を菌床にしてキノコの栽培を試みる取り組みで、枝に穴を開け、ナメコとヒラタケの種駒を打ち込んだ。
40年ほど前からある中庭のケヤキの剪定で大量の太い枝が出たことから、何かに利用できないかとプロジェクトを企画。2025年度に同好会から部活動に格上げされた同校グリーン部の生徒たちが中心となって取り組む。
長さ1メートル、太さ15センチほどに切り分けた枝24本を用意。約10人が電動ドリルで穴を開けたり、金づちを使って種駒を打ち込んだりする作業を行った。屋外で管理し、収穫できるまで2~3年かかるという。
同校では昨年度までグリーン同好会が中心となって、放置竹林対策や桜の老木から苗木を増やすプロジェクトなどに取り組んでいる。