帆船海王丸の帆を広げる展帆(てんぱん)作業が27日、富山県射水市の海王丸パークで行われた。強風のため、全ての帆を張る「総帆(そうはん)展帆」の予定を変更し、全29枚のうち20枚を広げた。青空の下、大勢が訪れ見守った。

 ボランティアや船員90人が作業をした。かけ声に合わせて協力しながら帆を引き上げた。展帆後に整列し敬礼すると、見物客から拍手が起こった。

 初めてボランティアに参加した金沢市の品野洋美さんは「先輩に教えてもらって無事にできて良かった」と話した。

 「海の貴婦人」と呼ばれる美しい姿を披露する「総帆展帆」は、今年は4~10月に計10回計画し、この日が初回だった。次回は5月5日。