緑豊かで美しい環境を誇る富山市の魅力を、写真を通して広く内外に発信する公募展「第10回とやま森の四季彩フォト大賞」の2次審査が25日、富山市役所で開かれた。1次審査の通過作品など110点の中から、大賞など入賞作約20点が選ばれた。結果は来年2月中~下旬に本紙と市ホームページで発表される。

 富山の森林や里山を、次世代に引き継ごうと2006年に始まった。第6回からは3年ごとのトリエンナーレ方式で実施しており、今年は県内外の733人から2503点の応募があった。「森の風景・くらし部門」の一般の部で66点、高校生の部、ジュニアの部(中学生以下)で各12点、「ファミリースナップ部門」で12点がそれぞれ1次審査を通過し、入選した。

 2次審査会場には、富山の四季の表情を切り取った写真が並べられ、審査委員長の写真家、テラウチマサトさん、映画監督の本木克英さん、工芸家でオークヴィレッジ創業者の稲本正さん、県美術館の荻布佳子館長、藤井裕久富山市長、蒲地北日本新聞社長の6人が審査した。テラウチさんは「これらの作品は歴史的に大切なデータになると思う」と語った。

 表彰式は来年2月21日、同市西町のTOYAMAキラリ9階で開かれ、入賞、入選作は同日~3月2日、同館3階で展示された後、入賞作のみ市内と県外主要都市で巡回を予定している。同大賞実行委員会と富山市主催、北日本新聞社共催。