富山県氷見市を中心にマルシェイベント「オトギノマルシェ」を主催するイベントプランナー、東海夕奈さん(22)=同市柳田=が5月25日、同市加納にカフェ・雑貨店「オトギノハコ」をオープンする。これまでのイベントでは延べ1万8千人が来場しており、「1日限りのイベントだけでなく、若者や子育て世代がいつでも気軽に足を運んで集える空間を氷見につくりたい」と意気込む。

 東海さんは県外の専門学校でデザインを学んだ後、19歳でUターン。氷見の魅力を発信し活性化につなげようと、手作り雑貨や飲食の店を集めたマルシェイベントを始めた。各所で計34回開き、カフェ巡りや雑貨が好きな若い世代の人気を集めている。

 カフェ開店はマルシェを始めた3年前からの夢だったという。これまで店舗を持たずに自身の開催するマルシェや県内の各種イベントでコーヒーや焼き菓子を販売。人脈をつくり、ノウハウを身に付けてきた。

 広さ150平方メートルの空き店舗を活用する。50平方メートル分をカフェにし、浅煎(い)りのフルーティーな味わいのコーヒーとスイーツをメインに提供する。残る100平方メートルはクラフト作家の小物を並べる雑貨店と、ヨガ教室などに使えるレンタルスペースにする。広い空間を生かし、店内でマルシェも定期的に開いていくという。

 東海さんは「子育て世代からは土、日曜のイベントより平日にふらっと寄れる場所が欲しいという声も聞いた。みんながいつでも活用できて笑いが絶えない空間にしたい」と張り切る。

 29日までクラウドファンディング(CF)で支援も呼びかける。目標は100万円。オトギノマルシェのインスタグラムからCFサイトに入ることができる。