氷見「1000人で歌う歓喜の歌」プロジェクト実行委員会の設立総会が21日、富山県の氷見市芸術文化館で開かれた。能登半島地震からの心の復興を歌声で後押ししようと、市制75周年となる2027年秋の開催を目指す。出演者千人規模の第九合唱コンサートは県内で初となる。

 プロジェクトは氷見第九合唱団の総監督で、テノール歌手の澤武紀行さん(射水市)らが発起人となった。設立総会には行政、教育、商工、観光といった各界の代表者11人が出席し「オール氷見」で取り組むことを確認。菊地正寛市長を実行委員長、澤武さんを副委員長に選んだ。

 実行委メンバーと氷見第九合唱団員がプロジェクトの成功に向けて意気込んだ。

 市ふれあいスポーツセンターを会場とし、メインアリーナの一方の観客席を大合唱団で埋め、2千人の来場者を見込む。25年度は市内で企業、学校などに参加を呼びかけ、26年度に全国から出演者を公募する。

 ▽委員=有島洋之市教育長、篠田伸二副市長・市文化振興財団理事長、寺下利宏氷見商工会議所会頭、松原勝久市観光協会長、薮田栄治市スポーツ協会長、前康彦氷見ロータリークラブ会長、太田栄幸氷見伏木信用金庫理事長、指崎泰利氷見第九合唱団長、小谷超市文化振興課長