富山新港の57回目の開港記念日となった21日、射水市海王町の海王丸パークに停泊している帆船(はんせん)海王丸が汽笛を鳴らして祝った。
大藤高広船長と市のキャラクター「ムズムズくん」が正午に船の操舵(そうだ)室でスイッチを押し、「ボー」と汽笛を5秒間響かせた。大藤船長は「富山新港が日本海側の重要な港湾としてこれからも栄えることを祈念したい」と話した。伏木海上保安部の巡視船「やひこ」など港に停泊する他の船も正午に汽笛を鳴らした。
富山新港は1968年4月21日に開港した。海王丸は記念日を市民に知らせるために毎年汽笛を鳴らしている。
船舶の安全を祈願
富山新港の安全祈願祭が21日、射水市片口の新湊弁財天像前で行われ、像を管理する少童社奉賛会(石森政春会長)の会員ら28人が港の安全や周辺企業の発展を祈った。
同会が開港記念日に毎年実施している。道神社(同市作道)の宮川良子宮司が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげた。神事の後、宮川宮司は「港を行き来する船の安全と、周辺企業や住民の健康と幸せを祈願した」とあいさつした。石森会長は「これからも弁財天を地元でしっかりと維持していきたい」と述べた。
弁財天像は高純度アルミ製で高さ9・2メートル。航海安全の願いを込め、1986年に建てられた。