バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の富山グラウジーズは20日、県総合体育センターでレギュラーシーズン最終戦に臨み、福井に延長の末、103-107で競り負けた。通算成績は38勝22敗。東地区2位を争う信州も敗れたため、富山の2位が決まった。プレーオフ(PO)準々決勝は5月3日から魚津市のありそドームで西地区3位の静岡と戦う。今季の直接対決は富山の4戦全勝。

 富山はケネディ、宇都、上田、ホワイト、ワットが先発。前半は一進一退の攻防が続き、51-50で折り返した。第3クオーター(Q)は、ホワイトが豪快なダンクや3点シュートを決めるなど10得点し、7点リードで終えた。第4Qは終盤に逆転を許した後、宇都が土壇場でシュートを決めて延長戦に持ち込んだが、最後は力尽きた。

 POは東西両地区の成績上位3チームにワイルドカード2チームを加えた計8チームが、2戦先勝方式のトーナメント戦で争う。PO出場順位の上位がホーム開催となり、決勝進出の2チームがB1に昇格する。

3点シュートの精度課題

 富山は第4Q終盤に精彩を欠き、最終戦を白星で飾れなかった。信州が敗れて2位を確保できたものの、試合を勝ちきる勝負強さや3点シュートの成功率がPOでの課題として残った。

 5点リードで迎えた第4Q残り1分24秒。3点シュートを狙った相手エースに上田が痛恨のファウル。フリースローを3本とも沈められ、2点差に詰め寄られた。「大事な場面で一番やっちゃいけないことをしてしまった」と反省した。

 その後残り約30秒で3点シュートを沈められ、逆転を許した。終了間際に宇都の得点で何とか延長に持ち込んだものの、この間、ケネディ、ワットが放った3点シュートはリングに嫌われ続けた。

 第4Qは3点シュートを8本放ち成功は1本だけ。ケネディは「悪い流れがあって相手の勢いに持っていかれた。POでは決めきりたい」と唇をかんだ。

 1試合平均88・4得点とリーグ屈指の攻撃力を誇る一方、3点シュートの成功率は29・7%と最下位。高原純平アシスタントコーチは「(外の)パーセンテージが低いのはうちの課題」と認める。POまでの2週間でどれだけ精度を上げられるかが勝利への鍵となる。(神島英能)

富山 103 - 107 福井
(1Q) 26 - 28
(2Q) 25 - 22
(3Q) 26 - 20
(4Q) 20 - 27
(OT1)6 - 10
▽観衆 3163人