富山県氷見市朝日本町の上日寺のごんごん祭り最終日を飾る「ゴンゴン鐘つき大会」が18日夕にあり、力自慢の29人が重さ約50キロ、長さ2・5メートルの丸太で鐘を打ち鳴らし回数や音色を競った。
能登の被災地に通う災害ボランティア、中国の留学生、ハンドボール・リーグH男子の富山ドリームスの選手ら多彩な顔ぶれが順に登場し、歯を食いしばりながら肩に担いだ丸太を振って鐘を打った。見物人からは「頑張れ」と盛んに声援が飛んだ。
1分間につく回数を競う部門は氷見市の姉妹都市・静岡県島田市の会社員、吉田智さん(58)が新記録の139回で3連覇を果たした。
富山ドリームスの前田理玖選手(26)は初出場で73回鳴らし2位に入り、「目標は100回だったが、きつくて酸欠になった。来年こそ目標達成したい」と話した。審査員特別賞には最年長で32回の島正一さん(84)=氷見市=が選ばれた。
約20キロの丸太を使った女性・子どもの部もあった。
祭りは江戸初期、大干ばつに苦しむ農民が住職と行った雨乞いが成就し、鐘を打ち鳴らして祝ったのが由来とされる。
▽音色部門(1)廣田俊介(氷見市)(2)森寛太(同)