富山市布目の洋画家、木村勲さん(84)が描いた点描画の展覧会が、同市西中野町の生花店「ミミエデン」2階で開かれている。木村さんは1年半前から人工透析を続けており、絵画は闘病の中で描いた渾身(こんしん)の作だ。21日まで。

 木村さんは約20年前から趣味で絵を描き始め、同市の洋画家、藤井武さん(72)の絵画教室に通い始めた。春陽会や県展、越中アートフェスタなどで入選するなどしてきたが、持病が悪化し、徐々に大作を描けなくなった。

 そこで数年前から15色のボールペンを使って小品を制作するようになった。今回は近作14点を発表。紅葉の黒部峡谷や氷見の桜、富岩水上ラインなど県内外の美しい自然を、緻密に優しく描き出している。木村さんは「点描画は描いてみると意外に楽しかった。精いっぱい描いた作品を見てほしい」と話している。