呉羽ナシの産地として知られる富山市の呉羽丘陵でナシの花が咲き始め、畑一面を白いじゅうたんのように覆っている。14日は好天に恵まれ、農家が人工授粉の作業に励んだ。

 同市吉作の石川幸則さん(73)の畑では、家族やスタッフら4人が先端に綿毛が付いた棒を使い、主力品種「幸水」の授粉を進めた。石川さんは「授粉は晴れの日しかできない。今週中には終わらせたい」と話していた。

 県富山農林振興センターによると、幸水の開花時期は平年並みで、19日ごろ満開を迎える見込み。