富山県小矢部市のあいの風とやま鉄道石動駅の北口エリア駅前広場に、今月からキッチンカーや露天商が出店できるようになった。駅前のにぎわい創出につなげるのが狙いで、8日は2台のキッチンカーが並び、学生や駅利用者が買い求めた。出店者は「日常的に多くの人が訪れる空間になってほしい」と期待する。

 年間を通じて駅前に活気を生み出そうと、市が営業を許可することを決めた。歩行者スペースとなっている広場に、準備や片付けを含め午前7時~午後8時まで出店できる。ホームページなどで申請が必要。

 さらに市は広場にあるベンチに内蔵されたスピーカーから、午前7時~午後7時まで音楽を流している。洋楽やクラシックなど多彩な音楽が歩行者らを楽しませている。

 4月は平日を中心に1、2台のキッチンカーの出店が決まっているという。縦16・9メートル、横13・8メートルのスペースに、キッチンカーは2台、フリーマーケットなど露店のテントは4張りまで同時に配置できる。

 8日はキッチンカー2台が並び、ホットスナックやクレープを販売した。

 「アインズカフェ」店主の二村広貴さん(52)は「立ち寄ってくれる人が増えたら、メニューの幅も広げたい」と語った。もう1台の「キッチン ピリナ」代表の岡本真徳さん(44)は小矢部市在住。露店スペースで古着販売も行う予定とし「学校帰りの子どもたちにとって、たまり場のような場所になればいい」と意気込んだ。