立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光は7日、全線開通する15日から立山トンネルで新たに運行を開始する電気バスを報道陣に公開した。昨シーズンに運行を終えた国内唯一のトロリーバスに代わり、室堂-大観峰間の3・7キロを約10分で結ぶ。
電気バスは全長10・5メートル、重さ11・8トン、運行時の最高時速は45キロ。車いす利用者も乗降しやすいよう低床になっている。
車両は8台あり、それぞれ異なるデザインでラッピングした。5台にはミクリガ池や室堂平など四季折々の立山の景色、3台には上市町出身の細田守監督が手がけたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の一場面を施した。
広報の中沖雅史さんは「これからのアルペンルートを担う新世代の乗り物。立山の頂上直下を走り抜けるわくわく感を大勢の人に味わってほしい」と話した。