Z世代に絶大な人気を誇るラッパー、シンガー「ちゃんみな」がプロデューサーを務めたガールズ・グループ・オーディション「No No Girls(略称・ノノガ)」を勝ち抜いたメンバー7人で結成した「HANA(ハナ)」が4月、「ROSE(ローズ)」をリリースし、メジャーデビューした。

 ノノガは、身長、体重、年齢などを一切問わず「ただ、あなたの声と人生を見せてください」と呼びかけた異例のオーディション。7千人以上の候補者が集まり、時にはつまずき、ひた向きに努力を重ねる姿にファンが熱狂。観衆を前に2025年1月に行った最終審査は、2万枚のチケットが3分で完売し、動画配信は同時接続56万人以上を記録。社会現象といわれるほどの盛り上がりを見せた。

 2回続きのインタビュー(上)では、始まったばかりの活動やデビュー曲にかける思いを聞き、(下)では個性豊かなメンバーの人間性を他のメンバーに紹介してもらった。

×    ×    ×

 ▽痛みから救う

 ―他人から「NO」を突きつけられたり、自分自身に「NO」を突きつけたりした女性が多く応募したオーディションから生まれたグループです。どんな活動をしていきたいですか? 

 CHIKA ノノガから誕生したからこそ「私たちが痛みを知っている」っていうのは、見てくださった方々は分かると思います。その痛みから私たちが救われた分、7通りの救い方、私だから救えるもの、このメンバーだから救えるもの、みたいな感じで、いろんな方向から痛みやつらさから救うグループになりたいです。

 NAOKO 個人としてもグループとしても続けていきたいのは、みんなを笑顔にするということですね。アーティストとしてというより、それ以前に人として、そういう考えがあるので、それを心に持ちながらやっていきたいです。

 ―オーディションで楽曲制作に挑戦しました。これからもずっと携わっていくことと思います。どんな思いを込めてやっていきたいですか。

残り3447文字(全文:4266文字)