富山市のボランティア団体「BATON(バトン)とやま」は、市内の小中学校で卒業や成長により使われなくなった制服や体操服などを回収し、26日に4校で譲渡会を開く。今年初めて回収活動に加わった八尾中では、生徒会が回収活動に積極的に協力したことで約50点の制服や体操服などが集まり、生徒たちは手応えを口にする。

 BATONとやまは市民の有志5人で構成。昨年も譲渡会を行い、保護者らに好評だった。今年は光陽小、中央小、堀川小、八尾中などを対象とし、3月中旬から末頃まで、各学校に回収ボックスを設置。八尾中生徒会は、校内放送や掲示板を利用して協力を呼びかけた。その結果、運動会で使用したTシャツや体操服、セーラー服、学ランなど約50点が集まった。昨年実施した中学校での実績を大幅に上回る数という。生徒会長の曲本悠真さん(3年)は、「自分たちの使ったものを再利用してもらえるのは画期的」と話す。光陽小、中央小、堀川小の3校では体操服が計101点集まった。

 同団体のメンバーは3月30日に集まり、譲渡会に向けて体操服のネーム刺繍を外す作業を行った。代表の桃井栄太さん(56)は、「八尾中では生徒会が中心になって回収してくれ、たくさん集まった。リユースが当たり前の世の中になれば」と話す。

 同団体はメンバーや、譲渡会の手伝いができる人を募集している。譲渡会の詳しい日程や問い合わせはインスタグラム「BATONとやま」まで。