「富山湾の宝石」と呼ばれるシロエビの漁が1日解禁され、射水市八幡町の新湊漁港で水揚げされた。新湊漁協によると、初日の水揚げ量は3864キロで、平年の2千キロ台を大きく上回った。昨シーズンは能登半島地震による海底地滑りの影響で記録的な不漁となっただけに、透き通った淡いピンク色のシロエビが運ばれると、港は活気づいた。

 漁師たちは小型底引き網漁船4隻に乗り、午前4時半ごろに漁港を出た。沖合2~3キロ、水深300~350メートルの漁場で操業。続々と港に戻り、シロエビが入ったかごを船から下ろした。

 初競りも行われた。浜値は地震の影響を受けていない2023年の初日に比べ、3割ほど高いという。漁は夏に最盛期を迎え、11月末まで続く。