富山市民球場(富山市下飯野)で昨年秋から実施していた人工芝の張り替え工事が完了し、30日、リニューアル記念イベントが同球場で開かれた。式典後、野球教室があり、市内の小学生約50人が真新しい芝の上で、元プロ野球選手の山本昌さん(元中日)、緒方耕一さん(元巨人)から指導を受けた。
富山市民球場では来年7月にプロ野球の球宴「マイナビオールスターゲーム2026」を開催予定で、総額約2億8千万円をかけ、グラウンドと室内練習場の全面約1万4千平方メートルを張り替えた。新しい人工芝はバウンド性、長期安定性、衝撃吸収性に優れ、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市)や京セラドーム大阪(大阪市)などプロ球団のホーム球場で使用されているものと同じという。
開会式で藤井裕久市長は「来年のオールスターまで野球に関するたくさんのイベントを計画しているのでぜひ参加してほしい」とあいさつ。現役時代、何度も富山市民球場のマウンドに立ったという山本さんが、藤井市長を捕手に始球式を務めた。
野球教室では、緒方さんが速く走るこつや走塁などについて、山本さんはボールの握り方から投球時の体の使い方などを、分かりやすく伝えた。
参加した速星ベースボールクラブの高田悠生さん(富山市速星小5年)は将来プロ野球選手を目指していると言い、「(元プロ選手に)会えることがまずうれしい。しっかり腕を回すところなどが勉強になったので練習に生かしたい」と話した。