富山県魚津市天神地域振興会は30日、地元の東山円筒分水槽(同市東山)を清掃し、1年間にたまった砂を排出した。見学会もあり、参加者が作業の様子を見守った。

 東山円筒分水槽は片貝川右岸にあり、三つの農業用水に水を分配するために造られた。2020年に国の登録有形文化財となり、周囲の田園と調和した景観から「日本一美しい円筒分水槽」とも言われている。

 排砂作業は水槽の機能維持のため、振興会が毎年春に行っている。会員やボランティアら約20人が水を抜いた水槽内に入り、ポンプでくみ上げた水で流したり、スコップでかき出したりして砂を取り除いた。

 見学会では市民ガイド「うおづ水守(みずもり)」の廣田良美さんが参加者に解説した。