富山県南砺市に春の訪れを告げる「第35回南砺いのくち椿(つばき)まつり」が22日、同市宮後(井口)のいのくち椿館で開幕した。地元の愛好者が丹精込めて育てた70鉢が展示され、来場者の目を楽しませている。23日まで。
鮮やかな赤い花弁が印象的な「ファイヤーダンス」や、白ツバキ「加茂本阿弥」など多彩な品種がそろう。井口地域の住民が育てた一輪挿しのツバキ180本も並んだ。地元の南砺つばき学舎の児童生徒が授業で育てた鉢植えも飾られた。
第35回の節目に合わせて新設したステージ発表では、県内の音楽グループによる演奏や太極拳の披露などがあった。ツバキの種を搾ったアロマオイル作り体験や、折り紙で作った花をモニュメントに飾り付ける参加型イベントなども人気を集めた。
椿まつり実行委員会の長田貢委員長(74)は「雪が降り夜も冷え込む厳しい天気が続いたが、愛好家の方々が心を込めてきれいに咲かせてくれた。感謝しかない」と話した。
椿まつりは井口地域づくり協議会などでつくる実行委主催。開館時間は午前9時~午後3時。23日は揮毫(きごう)や生け花、琴演奏の披露などがある。北日本新聞社共催。