新湊高校の生徒が企画運営するイベント「春湊フェス」が16日、富山県射水市本町のクロスベイ新湊で開かれた。生徒による獅子舞の演舞やキッチンカーの出店で地域に活気をもたらした。

 同校の2年生は総合的な探究の時間に、持続可能な開発目標(SDGs)を学んでいる。SDGsが掲げる目標の一つ「住み続けられるまちづくりを」に着目し、人口減少が進む新湊地域を活性化しようと昨年に続いてイベントを開いた。

 県内外の飲食店5店がキッチンカーを並べた。生徒はSDGsの学習成果として廃棄される野菜の皮を使った染め物を販売したり、廃油を利用したキャンドルを配布したりした。

 同校の生徒やOBでつくる「新湊獅子方若連中」が演舞を披露した。来場者が見守る中、獅子と天狗(てんぐ)が対峙(たいじ)する様子や、ひょっとことおかめがおどけるしぐさをはつらつと演じた。