昨年9月から改修工事していた富山県の砺波総合病院の緩和ケア病棟が完成した。入院患者の家族も一緒に寝泊まりできる広い病室などが新設され、16日の関係者向けの内覧会でお披露目された。4月1日に開設する。

 緩和ケア病棟では、がん患者の痛みや不安を和らげて穏やかな生活を送れるように在宅に近い療養環境を提供し、退院までをサポートする。

 元々は内科と緩和ケア科の混合病棟だった西棟7階病棟を転換改修した。病室は40床から14床に減らした分、1床当たりの広さを確保して全て個室とした。このうち4床には入院患者の家族がゆったりと過ごせる小上がりを設けた。患者向けの催しを開く交流スペースも用意した。延べ床面積は約930平方メートル。改修費は計2億2421万円。

 内覧会では、緩和ケア科の中山智美師長らが関係者に設備を説明した。