富山県の獅子舞の魅力を海外に発信するため、県出身の若手クリエーター集団が制作した映像作品が完成し、射水市八幡町(新湊)の放生津八幡宮で2日、お披露目会が開かれた。CG(コンピューターグラフィックス)やVFX(視覚効果)の技術を駆使し、獅子や天狗(てんぐ)が舞う姿を躍動的に表現している。
映像や音楽で県の魅力を広める団体「TOYAMA MUSIC FORCE(トヤマミュージックフォース)」が制作した。県内で盛んな獅子舞を通じて訪日客誘致や地域活性化につなげようと、昨春から同市放生津地区(新湊)で撮影・編集していた。
映像は約3分。たいまつを使って荒々しく舞う「大廻(おおまわ)り」や、獅子を酒で酔わせて仕留める「獅子殺し」の演目を題材に選んだ。疾走感ある音楽に合わせ、獅子舞の高揚感を伝えている。
お披露目会で上映され、観賞した担い手や住民からは「かっこいい」といった感想が聞かれた。同団体代表の見角宗次郎さん(34)は「海外の人に獅子舞を楽しんでほしい。伝統継承にも貢献したい」と話した。映像はユーチューブやインスタグラムで公開されている。
完成を祝い、撮影に協力した荒屋東部獅子方若連中と法土寺町獅子舞保存会による合同演舞が行われた。
動画提供「TOYAMA MUSIC FORCE」