富山県黒部市の生地海岸に設置されている「m字型アート」が1日夜、ライトアップされる。蜃気楼(しんきろう)が発生すると夜間の変化が楽しめる。

 m字型アートの名称は「infinity~mirage(インフィニティ・ミラージュ)」。蜃気楼が発生すると魚津側から「∞」マークなどに形が変化して見える。魚津蜃気楼研究会と魚津埋没林博物館実行委員会、黒部市美術館が「輝け生地の宝石」と題して企画した。

 魚津埋没林博物館によると、観測が期待できるのは下位蜃気楼。景色が下方に反転して見える現象で、年間を通じて8割に当たる日で発生しており、冬はより変化が大きい。今回はアートにライトを当て魚津側から変化を見られるようにする。試験点灯があった。

 魚津市の海の駅蜃気楼では双眼鏡を2台設置するほか、ユーチューブでライブ配信する。蜃気楼研究会の野村英樹会長は「ライトアップすることで蜃気楼をもっと身近に感じてほしい」と話す。点灯は午後6時ごろを予定している。